YMO第4のメンバー、松武秀樹のLogic Systemについて

世界的に大成功を収めたYMOですが、第4のメンバー松武秀樹さんがいたからこそ成功出来たと思います松武さんの操るMoogというコンピューターが、当時では聴いたことが無い様な電子音を作り出していました。

1970年に開催された日本万博で、初めてMoogの音を聴き購入を決意したそうです。その金額が約800万円で当時円が360円の時代なので、現在の価値に直すととんでも無い金額になります。20代前半の若者が借金だらけになったそうですが、YMOに参加したことで全額返済出来たそうです。

通称タンスと呼ばれたあの大きいコンピューターを、ステージで使うと熱暴走を起こして、データが飛んでしまうこともしばしばあった様です。しかしYMOは大成功を収め、1stアルバム『Yellow Magic Orchestra』(1978)は世界33ヶ国で発売される偉業を達成しました。6thアルバム『Technodelic』(1981)のツアーまでYMOに同行していました。

そんな松武秀樹のユニット、Logic Systemが素晴らしいので紹介したいと思います。

Logic (1981)

YMOのアルバム、『BGM』 (1981)と同時期に作られたアルバムで、シングルカットされた『Domino Dance』は香港で大ヒットしました。やはり中期YMOに近いサウンドで、YMOファンでも違和感無く聴けると思います。

Venus (1981)

割とフュージョン寄りの作品です。Roger Powell (Keyboard)、Don Grusin (Keyboard)、Michael Brecker (Sax)とフュージョンで活躍しているミュージシャンが多数参加しています。このアルバムの録音に使われたPCMメモリー装置が、YMOのアルバム『Technodelic』 (1981)でも使われています。

東方快車 -Orient Express- (1982)

このアルバムはポップ系の作品です。大村憲司 (Guitar)、後藤次利 (Bass)が参加しています。YMO1stに収録された『Simoon』がカバーされています。

TO・GEN・KYO (1991)

桃源郷をタイトルにした作品です。CDではボーナストラックが追加収録されています。YMO1stに収録された『La Femme Chinoise』がカバーされています。松武さん、おそらくYMO1stが好きなんでしょうね。

Space Polyphony (1992)

多種多様なジャンルの曲が収録されています。中国語、日本語の歌がなかなかいい味があります。奥行きがあるアルバムです。

感動エクスプレス Vol.1 サウンドトラック (1993)

テレビのドキュメンタリー番組のサウンドトラックです。サウンドトラックだと敬遠される方も多くいると思いますが、この作品は違和感無く聴けると思います。

感動エクスプレス Vol.2 Mystery Of Life サウンドトラック (1993)

こちらもテレビドキュメンタリー番組のサウンドトラック第二弾です。

Patch Work (2003)

未発表曲集で、アルバム的にはあまりまとまりが無い感じがしますが、松武秀樹ファンなら押さえておきたいアイテムです。

History Of Logic System (2003)

ベスト盤です。この作品はコピーコントロールCDで、デジタルからデジタルにコピーすることは出来ません。発売当時はMDCD-Rへのダビングが問題化されていて、コピーコントロールCDが多数出ていました。しかしあまりにも不評ですぐに無くなってしまいました。

Sequentital Work (2004)

未発表曲集です。松武さんはかなりの曲のストックがあるらしく、このアルバムは70年代に録音された曲が多数収録されています。入手困難が残念なアルバムです。

Everything Is In Nature (2005)

電子楽器の過去形、現在形、未来系を表現したアルバムです。デジタルアルバムですが、アナログにもこだわりを感じられる作品です。

Tansu Matrix (2008)

Moogの別名、タンスをタイトルにつけた作品です。アナログな空間を表現したアルバムで、松武さん独特の音楽表現が感じられる作品です。YMOに近い原点回帰したアルバムで、私はこのアルバムが一番好きかもしれません。

Electric Carnival 1982 (2010)

発掘ライブ音源です。1982年の大学の学園祭で行われたライブを収録しています。とにかく大村憲司好きにはたまらないアルバムで、大村さんのGuitarが主役になっている感じがするアルバムです。Cream『Sunshine Of Your Love』がカバーされています。

テクノから歌謡曲まで、なんでも有りの松武秀樹

松武さんのアルバムは、いろいろなジャンルの曲があります。それは参加しているミュージシャンが、芸術家からアイドル歌手まで多種にわたっているからです。あまり知られていませんが、BOOWYのアルバムにも参加しています。松武さんのコンピュータープログラミングや、マニュピレーターとしてのアーティストの実力は、どんなアルバムを作るにも欲しいからかもしれません。松武さんも参加したら決してやっつけ仕事はせず、全力にアルバムに参加しています。

松武さんは本を数冊出していますが、『松武秀樹とシンセサイザー MOOG III-Cとともに歩んだ音楽人生』という本は絶品です。YMOファンなら、興味深く読めると思いますので超おすすめです。

Logic Systemとしてのオリジナルアルバムはしばらく出ていませんが、そろそろ聴きたいです。曲のストックが多いようなので、早く出してください。松武さん!

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