Miles Davis 、Workin’、Cookin’、Relaxin’、Steamin’の凄さ

Miles DavisING四部作『Workin’』『Cookin’』『Relaxin’』『Steamin’』は凄いアルバムです。メンバーはMiles Davis (Trumpet)John Coltrane (Tenner Sax)Red Garland (Piano)Paul Chambers (Bass)Philly Joe Jones (Drum)というクインテットです。このクインテットはかなり叩かれました。『音程の悪いSax奏者』『Piano奏者はカクテルPiano』『Bass奏者は未成年』『ドカドカうるさいDrum奏者』を言われ放題でした。カクテルPianoとは、カクテルバーで流れているPianoで、聴いても聴かなくてもいいようなBGMのことです。しかしこのメンバーの作ったING四部作は本当に秀作です。

この頃、Miles Davisは弱小レーベルのPrestigeというレーベルに所属していました。ところが大手のColumbiaから声が掛かったのです。しかしPrestigeとの契約で、あと4枚のアルバムを作らなくてはいけなかったのです。そこでマラソンセッションとも言われるING四部作を、たった2日で作ってしまったのです。演奏もほぼ1テイクか2テイクで、演奏している曲はスタンダードや有名な曲ばかりです。これが超名盤になってしまったのがすごいです。この2日で録音したマテリアルを4枚のアルバムに振って、『Workin’』『CooKin’』『Relaxin’』『Steamin’』にしました。

実はこのマラソンセッションを行う前に、すでにColumbiaでのレコーディングは済んでいて、あの歴史的名盤『’Round About Midnight』が移籍第一弾として発売されるのです。

では、ING四部作はやっつけ仕事かというと、そんなことはありません。これだけの実力を持ったメンバーで作ったアルバムなので、駄作ではありません。どのアルバムも素晴らしい完成度です。Jazzをあまり聴いたことがない人だったら、私だったら間違い無くこの4枚を推薦します。スタンダードや有名な曲ばかりなので、中には聴いたことがある曲もあるはずです。

Working‘ (1956)

1、It’s Never Entered My Mind

2、Four

3、In Your Own Sweet Way

4、The Theme (Take 1)

5、Tranes’ Blues

6、Ahmad’s Blues

7、Half Nelson

8、The Theme (Take 2)

Cooking‘ (1956)

1、My Funny Valentine

2、Blues By Five

3、Airegin

4、Turn Up~When Lights Are Low

Relaxin’ (1956)

1、If Were A Bell

2、You’re My Everything

3、I Cloud Write A Book

4、Oleo

5、It Could Happen To You

6、Woody’n You

Steaming‘ (1956)

1、Surrey With The Fringe On Top

2、Salt Peanuts

3、Something I Dreamed Last Night

4、Diane

5、Well You Needn’t

6、When I Fall In Love

どのアルバムから聴いてもいいのですが、私が一番好きなのは『Relaxin’』かもしれません。この4枚のアルバムを1セットで必ず全部聴くことにしています。それほど飽きがこないのです。これからJazzを聴いてみようという方には是非聴いて欲しい4枚のアルバムです。それと次のColumbia移籍第一弾も凄いアルバムですので、紹介しておきます。

‘Round About Midnight (1956)

1、’Round Midnight

2、Ah-Leu-Cha

3、All Of You

4、Bye Bye Blackbird

5、Tadd’s Delight

6、Dear Old Stockholm

今回紹介したING4部作+Columbia移籍第一弾の計5枚は同時期のアルバムです。どれから聴いてもいいのですが、『’Round About Midnight』だけが違った雰囲気の様に感じるのは私だけでしょうか。ING4部作は、すごくリラックスした演奏が聴けるというか、肩に力が入っていない演奏で身近に感じるのです。『’Round About Midnight』だけ、作り込まれた作品という感じがします。近年はボーナストラック入りや、スペシャルエディションが発売されています。こっちの方が曲数が多くてお得かもしれません。

「音楽プロデューサー」が設立【アバロンミュージックスクール】無料レッスン申込募集

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です