King Crimsonのスタジオアルバムが出るかの考察

2014年にKing Crimsonが再始動しました。メンバーはRobert Fripp (Guitar)の他、Jakko Jakszyk (Vocal, Guitar)Tony Levin (Bass, Stick)Mel Colins (Sax, flute)Pat Mastelotto (Drums)Gavin Harrison (Drums)Bill Rieflin (Drums, Keyboard)のトリプルドラム体制。後にBill Rieflinの休養でJeremy Stacey (Drums, Keyboard)が加入し、Bill Rieflinが復帰した際はKeyboard専任で8人体制になります。またBill Rieflinが休養し、Robert Frippの弟子のCriss Gibsonがサポートしたりと7人になったり8人になったり。アメリカツアーのみBill Rieflinが復帰してみたりとBill Rieflinが入ったり出たりして流動的になっています。ライブは精力的に行っており、今までに『Live At The Orpheum』 (2015)Live In Toronto』 (2016)Radical Action To Unseat The Hold Of Monkey Mind 』(2016)Live In Vienna(2017)『Live In Chicago』 (2018)『Meltdown: Live In Mexico City』 (2018)と全てのアルバムがライブアルバムでスタジオアルバムは発表していません。演奏している曲は、今までのKing Crimsonの旧作と、新曲が入り混じっています。新曲があるのになぜスタジオアルバムを作らないのか考察してみました。

原因1、レコーディング作品だと表現出来ない

現行メンバーは7人ないし8人で、スタジオレコーディングした場合のミックスが納得いかないものになる可能性があることが考えられます。ダブルトリオ体制時のKing Crimsonのメンバーは、Robert Fripp (Guitar)Adrian Belew (Vocal, Guitar)Tony Levin (Basses, Stick)Trey Gunn (Warr Gutar)Bill Bruford (Drums)Pat Mastelotto (Drums)の6人体制でした。ミニアルバム『VROOOM』 (1994)を発表し、フルアルバムの『THRAK』 (1995)を発表します。VROOOMはスタジオセッション、THRAKはスタジオレコーディング作品です。重複している『VOOOM』を聴くと分かりますが、THRAK収録の『VOOOM』は各人が何をやっているか分かりやすくするために、完全にLRに振られていてBeatles Mixと名付けられています。VROOOM発表後にRobert FrippTHRAKCDの裏表に録音し、同時に再生させてにサラウンド仕様にしたかったらしいのです。しかしオーディオの技術ではそこまで出来ずにBeatles Mixを採用したようです。現行のKing Crimsonはトリプルドラムで、LRのステレオでは表現出来ないとの判断しているかもしれません。

原因2、メンバーの多さ

メンバーはアメリカ人とイギリス人の混合バンドです。ライブでも一緒に行動するのも難しいと思われますが、スタジオレコーディングの際に同じ場所に何週間も止まるのは、メンバーに亀裂を生じさせるのではと懸念してスタジオ入りはしないのかもしれません。メンバーが多ければ多いほど、ミックスに気に入らないメンバーが出てくる可能性もあるとの判断かもしれません。

原因3、Jakko Jakszykの作曲能力の無さ

私はこれが一番の原因だと考えています。Jakko Jakszykの作る曲がつまらないからでしょう。現行のKing Crimsonのライブアルバムで新曲も入っていますが、面白みが無い曲が多いのです。Jakko Jakszykが作曲に携わった曲ばかりです。現行のKing Crimsonが始動する前にJakszyk, Fripp & Collins (A King Crimson ProjeKct )名義で『A Scarcity Of Miracles 』(2011)を発表します。これはKing Crimson史上、最も売れなかったアルバムになりました。今までのKing Crimsonはメンバーチェンジが激しく、スタジオアルバムも違った感じの作品が多かったのですが、根底にはKing Crimsonらしいサウンドが所々に見受けられました。しかしこの作品は別のバンドかと思えるくらいにKing Crimsonらしくないのです。私はJakko Jakszykのことが知りたくなり、廃盤となった過去の彼のソロ作品を探して全て聴いてみました。殆ど面白いアルバムはなく、唯一聴けるのが『Kingdom Of Dust』 (1994)くらいでした。このアルバムはJakko Jakszyk以外のメンバーが、Steve Jansen (Drums)Richard Barbieri (Keyboard)Mick Karn (Bass)というJBKのメンバーです。だから興味深く聴けたのかもしれません。もしJBKのメンバーが参加していなかったら、凡作だったと思います。その他のアルバムは全て面白みがありません。決して歌もギターも下手では無いJakko Jakszykですが、何かが足りないのです。作曲能力の無さとギターの下品さが無いと考えています。Adrian Belewのギターはエフェクターを使い、アーミングを使い、ネックを折れるくらいまで曲げて下品な音を作ってきました。これがAdrian Belewの個性であり、80年代のKing Crimsonのカラーでもありました。Beatlesの影響から受けたポップセンスと、Frank Zappaに見出されたキャラクター性などもあり、個性の塊でした。Jakko Jakszykは全てが真面目すぎるのです。

この考察は、私独自の考えでありますので真相は分かりません。恐らく現行のKing CrimsonRobert FrippTony Levinの年齢的に最後のラインナップになると思います。たとえ駄作になってもスタジオアルバムを聴いてみたいものです。

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