JakkoのKing Crimson加入への戦略

Jakkoは戦略的にKing Crimsonに加入しました。ローカルバンドで活動していたGuitarVocalが何故King CrimsonみたいなBig Bandに加入出来たのか考察してみたいと思います。

Jakkoの経歴

Jakkoは昔からからHenry CowHatfield And The Northの大ファンであった様でした。その後64Spoonsというローカルバンドに加入して活動。『Landing On A Rat Column』 (1994)でデビューしています。 64SpoonsのテープをBill Bufordの会社に送ります。そこでDave Stewartの目に止まります。Dave Stewartとバンド結成を試みるもアルバム発表までには至りませんでした。Dave StewartHatfield And The NorthChorus参加していたBarbara GaskinとともにStewart & Gaskinを結成し、Jakkoはメインゲストとして参加していました。JakkoThe Lodgeというバンドを結成し『Smell Of A Friend』(1988)というアルバムを発表しますが、全く売れずませんでした。

次にDizrythmiaというバンドを結成。『Dizrithmia』(1988)を発表します。このバンドにはGavin Harrisonが参加しており、Gavin Harrisonとの共演が多くなります。 このアルバム中々面白いアルバムでエスニック要素が入っていました。Jakkoの他、Gavin HarrisonDanny ThompsonPandit Dineshというメンバーでした。King Crimson加入後の2016年に2ndアルバム『Too』(2016)も発表しています。

Level 42Sub Guitarとしても参加。この頃からカンタベリー系ミュージシャンとの交流が始まります。『Kingdom Of Dust』(1994)というアルバムをJBKのメンバーと作成。JBKとは別録りで、JakkoJBKの演奏に被せただけと言われています。

翌年に久しぶりのソロアルバム『Mustard Gas And Roses』(1995)を発売します。参加ゲストはJBKのメンバーの他、Gavin HarrisonDanny Thompson等が参加しています。

同年全然売れなかったシングルと未発表曲を集めたアルバム『Are My Ears On Wrong?』(1995)を発売。これも売れませんでした。

次に作ったアルバムがひどいアルバムでした。『The Road To Ballina』(1997) です。Jakkoは複雑な家庭環境で育った様ですが、インストをバックにJakkoの生い立ちを語っているだけのアルバムです。

時期は不明ですが、King Crimsonのオリジナルメンバー、Michael Gilesの娘と結婚します。

King Crimsonが1997年、オリジナルメンバーのライブ集『Epitaph』(1997)Boxを発売した時、オリジナルメンバーでの再結成を模索していました。しかしリーダーRobert Frippが猛反発します。Grag Lakeの代わりにJohn Wettonを参加させる条件を出しました。この条件が通らなかったら、GitarSteve Hackettを推薦すると言いました。軌道に乗っていたKing Crimson脱退表明してEL&Pを結成したことが許せなかったのかもしれません。ここでオリジナルメンバーでの再結成は頓挫します。

しかしMichael Gilesは諦めずセルフカバーバンド21st Century Schizoid Bandの計画を練りますが、Grag Lakeは不参加。そこで歌えるGuitarJakkoが呼ばれたのです。このころのJakkoTom Robinson & Jakko Jakszyk名義で『Blood Brother』(1997)を発表しますが、これも売れず。

そしてついに21st Century Schizoid Bandが動き出します。この活動はRobert Fripp公認の元で行われました。メンバーはJakko Jakszyk (Gutar、Vocal)Ian McDonald (Sax、Keyboard)、Mel Colins (Sax、Keyboard)、BassにPeter Giles (Bass)、Michael Giles (Drum)です。Jakko以外はKing Crimsonに在籍したことのあるメンバーでした。

Jakkoがフロントマンの21st Century Schizoid Band始動

『Official Bootleg Vol.1』(2002)を自主レーベルより発売。ライブ会場でも販売していました。本当にセルフカバーアルバムで、Jakkoの歌に違和感を覚えました。

その後『Live In Japan』(2003)CD+DVDでメジャーレーベルより発売。演奏しているMichael Gilesを見られるのはこのアイテムのみで、非常に見応えがあります。King Crimson脱退後、一時的に組んだMcDonald&Gilesの曲も収録されています。このアイテムはすぐにソールドアウトとなりました。

軌道に乗ったかと思いきや、いきなりMichael Gilesが脱退してしまいます。後任やはりKing Crimsonに在籍していたIan Wallaceが加入します。そして『Live In Italy』(2003)を発売。2度目の日本公演も行います。この時にサイン会を行い、私はメンバー全員から『Live In Italy』のメンバー写真のある部分にサインを貰いました。その時にフレンドリーだったのが、Ian McDonaldMel Colins。みんなと握手までしていました。他のメンバーは椅子に座ったままサインをするのみ。笑ってしまったのが、私の前に並んでいた人のアイテムが、『Live In Japan』でした。まだIan Wallaceが加入する前のアイテムだったので、Ian Wallaceの写真はありません。Ian WallaceMicahel Gilesの写真の部分に不機嫌そうな顔でサインをしていました。

『Pictures Of A City: Live In New York』(2006)を2枚組CDで発売します。目玉はStarlessを演奏していること。『Red』(1974)に収録されているこの曲を演奏したのは、このアルバムにIan McDonaldが客演しているからでしょう。また、このバンドのオリジナル曲2曲も収録されています。2006年、Ian Wallaceが病死してしまい、21st Century Schizoid Bandは活動休止に追い込まれてしまいます。その後JakkoMel Colinsと共に小さなクラブハウスで活動を続けます。

2006年、Jakkoの集大成『Bruised Romantic Glee Club』発売

Jakkoのソロアルバムでは一番売れたアルバムです。2枚組アルバムで、Disc1はオリジナル曲、Disc2Henry Cow、King Crimson、Soft Machineなどのカバーでゲストメンバーがすごい。 Robert FrippMel CollinsGavin HarrisonIan MacDonaldIan WallaceDave StewartMark KingDanny ThompsonHugh HopperJohn GoblinGary BarnacleClive BrooksPandit DineshCaroline Lavelleが参加しています。このアルバムは、今までのソロアルバムよりも結構いい出来でした。ゲストがすごかったのもありますが。Ian Wallaceが参加しているので、かなり前から用意していたアルバムと推測出来ます。また、このアルバムから漏れた曲を『Waves Sweep The Sand』(2006)というアルバムでCD-Rで発売しています。

2008年、King Crimson40thアニバーサリーを記念して再始動しました。その時のメンバーは、Robert Fripp (Guitar)、Adrian Belew (Guitar, Vocal)、Tony Levin (Bass, Stick)、Pat Mastelotto (Drums)、Gavin harrison (Drums)というダブルドラム体制でした。演奏していた曲は『THRAK』(1995)発表期とほぼ同じでした。アメリカをツアーして、ライブアルバムの発売も予定されていました。そこで事件が起こります。Robert Frippが次のツアーをメンバーに聞いたところ、Adrian Belewが自身のバンドAdrian Belew Power Torioのツアーがあるのでツアーは出来ないと言い出しました。この発言にRobert Frippは激怒。発売予定のライブアルバムも発売中止にしました(King CrimsonのサイトDGM Live!ではダウンロード発売中)Adrian BelewAdrian Belew Power Torioのツアーをずらすと言っても、もう話は聞いてもらえませんでした。

2009年、King Crimson 40thアニバーサリーシリーズ発売

2009年よりKing Crimsonの旧譜をDVDオーディオで発売される企画が始まりました。プロデューサーはPorcupine TreeSteven Wilson『In The Court Of The Crimson King』(1968)『Lizard』(1970)『Red』(1974)の3枚のDVDオーディオ化されました。Robert Frippは過去のKing Crimsonメンバーを呼び、聴いてもらうための会を開きました。そこに参加したのは、Michael GilesPete SinfieldBill Brufordなどでしたが、何故かここにJakkoがいたのです。ここからJakkoKing Crimsonへの加入戦略が始まっていたのだと思います。Adrian Belew Robert Frippを怒らせてしまったので、Guitar, Vocalの地位が宙に浮いた状態です。King Crimsonには参加していないけど、前作にはRobert Frippに客演してもらっているし、顔つなぎは出来ています。何度もRobert Fripp邸へGutarを持って現れたとの話もあります。そしてとうとうA King Crimson ProjeKctとして、Jakszyk, Colins & Fripp名義で『A Scarcity Of Miracles』(2011)を発表します。当時Robert Frippは、このユニットはあくまでもProjeKctシリーズの一環と発言していました。

2013年、正式にKing Crimsonの正式メンバー発表される

当初はアメリカ人3人、イギリス人4人と言われていましたが、発表されたメンバーに違和感を感じました。Jakko Jakszyk (Guitar, Vocal)、Robert Fripp (Guitar)、Tony Levin (Bass, Stick)、Pat mastelloto (Drums)、Gavin Harrison (Drums)、Bill Rieflin (Drums, Keyboard)、Mel Colins (Sax, Flute)の7人でした。Adrian Belewの名前は無く、Jakkoの名前があって、やっぱりなと思いました。Jakkoは策略家だと確信しました。トリプルドラム体制のKIng Crimsonは、今まで2回来日していますが、両方とも見に行きました。ドラムの迫力はすごかったけど、やはりJakkoの存在感は感じられませんでした。Jakkoは歌もGuitarも悪くは無いけど、何か足りない気がしています。今でもそうです。この体制を見ると、どうしても雛壇クリムゾンと思ってしまうのはディスりすぎでしょうか。

King Crimson40thアニバーサリーシリーズは『Construcktion Of Light』(2000)『Power To Believe』(2003)DVDオーディオ化とBoxセット『Heaven And Earth』(2019)の発売を持って終了しました。その中の『THRAK』40thアニバーサリーDVDオーディオはJakkoがミックスを担当しています。そこまで任せるなんて。また、BrufordBoxセット『Seems Like Lifetime Ago』 (2018)が発売されましたが、こちらもJakkoがミックスを担当しています。ローカルバンドで活動していたミュージシャンが、ここまで成り上がってしまうのは運?実力?コネ?色々とあるのでしょうね。確かに人脈に恵まれていたのは間違いありません。

ちなみに Jakszykの綴りですが、Jakkoが生まれた時に親が綴りを間違えて役所に提出してしまったそうで、本人も本当の綴りが分からないそうです。

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