坂本龍一、おすすめサウンドトラック

YMOで一躍有名になり、世界的なアーティストになった坂本龍一さん。1992年のバルセロナオリンピックでは曲の提供と、オーケストラの指揮者まで取りました。ロック畑で活躍されていますが、影響はクラッシクです。特にErik Satie、Claude Debussy、Maurice Ravelの影響が強いと思います。

坂本さんは何作もサウンドトラックを作っていますが、オリジナルアルバムよりサウンドトラックの方が力が入っています。何故なら、映画の監督が『もっと、もっと』と要求してくるからです。特に要求が多かった監督は、Bernardo Bertolucci監督だったそうです。私は坂本さんの作ったサウンドトラックにかなり影響されました。私はベース弾きですが、その頃から鍵盤で作曲をするようになりました。そんな坂本さんの選りすぐりのサウンドトラック3作を紹介します。

戦場のメリークリスマス (1983)

誰もが必ず聴いたことがあると思います。たくさんのミュージシャンがカバーをしました。坂本さんの初のサウンドトラックです。映画は日本とイギリス、オーストラリア、ニュージーランドとの合作映画で、監督は大島渚監督です。出演も豪華で、坂本さんも出演しています。その他、ビートたけしさん、内田裕也さん、ジョニー大倉さん、David Bowieなどです。サウンドトラックでは、メインテーマである『Merry Chrismas Mr. Lawrence』があまりにも有名ですね。JapanDavid Sylvianが歌詞をつけて『Forbbiden Colors』として歌ったのもヒットしました。その他、映画中のシーンの音なども収録されていて、リアル感があります。サウンドトラックを聴いたことが無い方でも、割と最後まで楽しめる内容になっています。このサウンドトラックは、アカデミー賞作曲賞を受賞しています。

ラストエンペラー(1988)

映画はイギリス、イタリア、フランス、中国の合作映画で、監督はBernardo Bertolucci監督です。坂本さんも甘粕正彦役で出演しています。サウンドトラックは坂本さんとTaking HeadsDavid Byrne、中国の作曲家の蘇聡3人で作っていますが、ほぼ坂本さんとDavid Byrneが曲提供をしています。David Byrneもこんな才能があったんだと驚いたサウンドトラックでした。やはりメインテーマは坂本さんの作曲です。この曲も聴いたことがある方が多いのではないでしょうか。このサウンドトラックも、アカデミー賞作曲賞の他たくさんの賞をとっています。このサウンドトラックも、最後まで楽しめる作りになっています。

シェルタリングスカイ(1991)

この映画はイギリスの映画です。この映画には坂本さんは出演していません。物語は戦後すぐの北アフリカでの白人夫婦の過酷な物語です。監督はまたBernardo Bertolucci監督です。ラストエンペラーの時に坂本さんの音楽が気に入ったのでしょうか。とにかくこのサウンドトラックでは、Bernardo Bertolucci監督の要求が多かったそうです。Bernardo Bertolucci監督は、録音後にサウンドを編集するそうです。ミュージシャンにとっては、ちょっと嫌な行為ですよね。しかし前作のラストエンペラーで、Bernardo Bertolucci監督がサウンド編集するのを見越して作っていたそうです。映画が暗めなので、割と暗い感じのサウンドトラックになっています。後半には、アフリカの民謡も入っています。

坂本さん、さすが芸大作曲科

坂本さんは東京芸術大学作曲科の大学院出身で、博士号を持っています。だから教授と呼ばれているんですね。有能なピアニストは、早弾きをメインにする人や綺麗な和音構成で攻める人、リズム感でファンキーな黒人のノリを大切にする人など様々なパターンがありますが、坂本さんは決して早弾きはしません。とにかく和音に凝っています。グルーブ感は白人のノリです。もちろん黒人のノリも弾けるのでしょうが、聴いたことがありません。坂本さんがサウンドトラックを出して、その後にピアノのみで弾くことがあります。これがまたたまらなく感銘を受ける作品になるのです。何の音を使っているのかが良く分かりますし、昔は音を拾って楽譜にしたことがありました。私はある程度の音楽理論を分かっているのですが、あれ?これ理論的に違うかな?と思うことが度々あります。しかしこれは意図していることで、さすが芸大作曲科出身です。私にはこんな外し方や音の重ね方は思いつきません。現代音楽的な部分も数多くあるのですが、理解出来ない部分もたくさんあります。それでいてこの綺麗な響きはすごいと、いつも感心してしまいます。

歌が入っていない曲を聴かない方でも、すんなり入っていける坂本さんのサウンドトラックは超おすすめです。今回紹介した3枚は、私が死んだら棺桶に入れて欲しいくらいの作品です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です