バーチャファイターの歴史と変更点

1993年 『バーチャファイター』稼動開始

1993年、ゲームセンターにとんでもないゲームが登場しました。2Dの格闘ゲーム主流の中に3D格闘ゲームが登場しました。技のリアリティーや動きの滑らかさが話題になりました。動きやリアリティーは凄くても、まだグラフィック的には角張った人形がリアルな動きをしている様に見えました。当時の格闘ゲームは1レバーに対して6ボタンが主流でしたが、『バーチャファイター』は1レバーにG(ガード)ボタン、P(パンチ)ボタン、K(キック)ボタンのでキャラクターを操作しました。ボタンの組み合わせで色々な技が出せ、連続技も豊富にありました。重量級、中量級、軽量級キャラに分かれていて、重量級キャラクターは技自体は遅く、軽量級キャラクターは技が早い設定です。しかし重量級キャラクターの技が当たれば体力の半分を削ることが可能だったのと、投げ技が豊富で強力でした。しゃがんでいる相手に対しても下段投げを持っていてこちらも強力です。この様なゲームバランスで、どのキャラクターでも勝てる可能性があるゲームでした。対戦格闘ゲームでは1プレイ200円と高く、対戦者はベンチシートの横に座ってにコイン投入して乱入するスタイルで、気まずさもあってあまりゲーム人口が多いとは言えませんでした。不評だったのが、リングアウトの概念があることでした。リングから落ちたら体力的に勝っていても強制的に負け扱いとなりました。

登場キャラクター

結城晶 (八極拳)

パイ・チェイン (燕青拳)

ラウ・チェイン (虎燕拳)

ウルフ・ホークフィールド (プロレス)

ジェフリー・マクワイルド (パンクラチオン)

影丸 (葉隠流柔術)

サラ・ブライアント (截拳道)

ジャッキー・ブライアント (截拳道)

セガ公式全国大会『バーチャファイター・ファイナルバトル』が開催され、池袋サラ (サラ)が優勝しました。

1994年 セガサターン発売と同時にセガサターン版『バーチャファイター』発売。同時期に『バーチャファイター2』稼動開始

『バーチャファイター2』が登場します。初代『バーチャファイター』がおもちゃの様に見えてしまう程のグラフィックの強化とスピード感でした。大ブームが起こり、新聞、テレビ、雑誌などのメディアが大きく取り上げベンチシートの筐体から対面式の筐体で、知らない人でも顔を合わせることも無く対戦が出来ました。プレイ人口が大幅に増えて、週末のゲームセンターの『バーチャファイター2』コーナーに人だかりが出来ていました。

新規追加キャラクター

リオン・ラファール (蟷螂拳)

舜帝 (酔拳)

ゲームシステムは初代『バーチャファイター』を踏襲しており、1レバーと3ボタンで操作しました。通常投げのみ投げ抜けが可能でした。また、軸ずらしの概念があり、新規追加キャラクターのリオン舜帝のみが軸ずらしを加えた技が出せました。その変わりにリオン舜帝には、小ダウン攻撃がありませんでした。

1995年 セガ公式全国大会『バーチャファイターチャンピョンシップ エターナルバトル』が開催されます。この大会は『バーチャファイター』『バーチャファイター2』、セガサターン版『バーチャファイター』の大会でした。『バーチャファイター』部門では柏ジェフリー (ジェフリー)が総合優勝、『バーチャファイター2』部門ではキャサ夫 (影丸)、レディース部門では弟子サラ (サラ)が優勝しました。また、新宿ジャッキー (ジャッキー)池袋サラ (サラ)ブンブン丸 (ウルフ)柏ジェフリー (ジェフリー)キャサ夫 (影丸)K.K.雪風 (影丸)がセガから鉄人の称号を授与されました

『バーチャファイターリミックス』稼動開始

初代『バーチャファイター』にテクスチャマッピングを施し、グラフィックを強化した作品。

『バーチャファイター2.1』稼動開始

『バーチャファイター2』のバランス調整をした作品。調整点はPKでダウンしない、よろけを回復出来る、千本パンチの廃止などでした。

セガ公式全国大会『マキシマムバトル』が開催され、ZAN兄 (晶)が優勝します。大会終了後、新宿ジャッキー (ジャッキー)池袋サラ (サラ)ブンブン丸 (ウルフ)K.K.雪風 (影丸)が鉄人の称号をセガに返上しました。

セガサターン版『バーチャファイターリミックス』発売

スーパー32X版『バーチャファイター』発売

セガサターン版『バーチャファイター2』発売

1996年『バーチャファイターキッズ』稼動開始

基本的に『バーチャファイター2』を2頭身キャラクターにして、適当にボタンを押しても技が出る作品。格闘ゲームが苦手な人や子供向けに作った作品でしたがあまり設置店舗は多くありませんでした。

ウィンドーズ版『バーチャファイター』発売

セガサターン版『バーチャファイターキッズ』発売

『バーチャファイター3』稼動開始

新規追加キャラクター

梅小路葵 (合気柔術)

鷹嵐 (相撲)

ここで問題作が登場しました。『バーチャファイター3』です。『バーチャファイター2』とは全く違うゲーム性でした。グラフィックの強化はすごいのですが、全体的にキャラクターの動きが重たいゲームでした。軸ずらしの概念を取り入れて、エスケープボタン追加で1レバー、4ボタンとなりました。その他アンジュレーション (高低差)があり、連続技が決まる時と決まらない時があると不評でした。また、壁のあるステージ、リングアウトが無いステージも登場します。『バーチャファイター2』のスピード感と爽快感を求めていた有名プレイヤー達は引退していきます。しかし新規プレイヤーも増えていき、プレイヤーの世代交代のきっかけとなったゲームでした。新規追加キャラクターの鷹嵐は中々ダウンはしませんが、通常キャラクターでダウンする技を受けてもダウンはしませんが、投げが確定してしまう弱いキャラクターでした。

大きな変更点

・上段投げがP+G、下段投げがP+K+Gに統一

・コマンド投げも投げ抜けが可能

・キャッチ投げ、打撃投げの追加

・バックしゃがみダッシュの廃止

・試合が始まる前に屈伸が可能

・起き上がり蹴りを受けてもダウンせずによろけ状態になる

・ウルフ、ジェフリーのみダウンしている相手を引き起こすダウン投げ採用

ローキックをカウンターで当てると投げが決まる確定要素もありました。また、キャラクターの固有投げを投げ抜け出来たら投げが確定する要素もありました。

・晶の←→P+Gを抜けると走りから背後投げが確定

・パイの↘︎P+Gを抜けると横投げが確定

・ラウの↘︎↘︎P+Gを抜けると投げが確定

・ウルフの↘︎↘︎P+Gを抜けると背後投げが確定

・ジェフリーの←→→P+Gを抜けると投げが確定

・ジェフリーの←→P+G→+P+G、←→P+G→P+G→P+Gを抜けるとジェフリー側の投げが確定

・影丸の←↓P+Gを抜けると横投げが確定

・サラの←→P+Gを抜けると横投げが確定

・リオンの→→P+Gを抜けると投げが確定

・葵のP+Gを抜けると横投げが確定

軸ずらし (エスケープ)の概念から、相手がダウン中に特定行動をとると相手の背後を取れる裏取りの戦略が主流となりました。また、重量級キャラクターを使っているプレイヤーは、引き起こしを使って相手をリングアウトさせる戦略も主流になりました。

セガサターン版『ファイターズメガミックス』発売

『バーチャファイター2』のキャラクターと『ファイティングバイパーズ』のキャラクターが登場する家庭用専用ゲーム。『バーチャファイター3』の軸ずらし概念も入っていました。隠しキャラにセガのキャラクターも登場します。『バーチャコップ2』に登場するジャネット・マーシャルは、一部の合気柔術の技を使うキャラクターでした。また、『バーチャファイター』でボツとなった武器を使うキャラクター、シバも登場します。

1997年 セガ公式全国大会、世界大会『森永エンゼルカップ』が開催されます。アンダー20部門で矢永サラ (ジャッキー)、オーバー20部門でキャサ夫 (影丸)、レディース部門でChan姐 (サラ)が優勝します。優勝者3人で戦って矢永サラ (ジャッキー)が勝ち、日本代表になり世界大会も行われます。優勝は韓国のAkira Kid (晶)でした。

セガ公式全国大会『Java Teaバトル甲子園』が開催されました。ここで驚きの結果が。優勝者は唯一鷹嵐で出場した栗田でした。一番弱いと思われていたキャラクターが優勝したので、鷹嵐を使うプレイヤーが続出しました。

『バーチャファイター3tb』稼動開始

『バーチャファイター3』のマイナーチェンジ版で、3本先取なら3キャラ選べるチームバトルを採用します。『バーチャファイター3』からの変更点もいくつかあります。

・ローキックカウンター投げの廃止

・投げ抜け後の確定要素廃止

・鷹嵐がダウンし、ジャンプも出来る様になる

・軸ずらし (エスケープ)の強化

・晶のP+K+G(ヒット時)←↘︎P+G→or←Pが投げ抜け可能

ウィンドーズ版『バーチャファイター2』発売

全日本プロレスとのコレボレーション、セガサターン版『全日本プロレス featuring Virtua』ウルフジェフリーが参戦。アーケード版も稼働開始。

1998年4月 『バーチャファイター』シリーズが、1998コンピューターワールド・スミソニアン・アワードにおいて、情報技術イノベーション常設研究コレクションに認定。スミソニアン総合博物館に永久保存される。

ドリームキャスト発売と同時にドリームキャスト版『バーチャファイター3tb』発売

全日本プロレスとのコラボレーション第二弾、ドリームキャスト版『Giant Gram 全日本プロレス2 in 武道館』が発売。ウルフジェフリーの他、影丸も参戦。アーケード版も稼働開始。

2000年 全日本プロレスとのコラボレーション第三弾、ドリームキャスト版『Giant Gram 2000 全日本プロレス3 栄光の勇者達』が発売。アーケード版も稼働開始。前作同様、ウルフジェフリー影丸が参戦。

2001年『バーチャファイター4』稼動開始

新規追加キャラクター

雷飛 (少林寺拳法)

ベネッサ・ルイス (バーリトゥード)

離脱キャラクター

鷹嵐 (相撲)

『バーチャファイター2』に非常に似たゲーム性で、『バーチャファイター2』をプレイしていたプレイヤーが戻って来た作品です。新システムに合わないと判断されたのか、鷹嵐が離脱しました。エスケープボタンを廃止して、1レバー3ボタンに戻りました。カードシステム導入により、リングネームや勝敗数、チーム名などを表記出来ました。ネットサービスVF-NETも採用されました。

大きな変更点

・エスケープボタンの廃止

・バックダッシュしゃがみの復活

・アンジュレーション (高低差)の廃止

・試合が始まる前の屈伸廃止

・背後投げ以外の全ての投げが投げ抜け可能

・複数の投げ抜けが可能

・晶のP+K+G(ヒット時)←↘︎P+G→or←Pの投げ抜け廃止

・ダウンした際にタイミングよくP+K+Gを押すと受身が可能

・ステージが全て正方形

・VF-NETを使ってキャラクターの衣装変更が可能

セガ公式全国大会『格闘新世紀』が開催され、ナポレオン (ジャッキー)が優勝し、称号『鳳凰』が授与されました。

2002年 プレイステーション2版『バーチャファイター4』発売。同時期に『バーチャファイター4』バージョンC稼動開始

『バーチャファイター4エボリューション』稼動開始

新規追加キャラクター

日守剛 (柔道)

ブラッド・バーンズ (キックボクシング)

『バーチャファイター4』のマイナーチェンジとは思えないほどで、ほぼ新作に近い作品でした。新技や新アイテムが大幅に増えて、色々な戦略が生まれました。ゲーム性は『バーチャファイター4』を踏襲していました。

セガ公式全国大会 『お手並み拝見2』が開催され、大須アキラ (晶)が優勝し、称号『豪傑』が授与されました。

2003年 セガ公式全国大会『格闘新世紀2』が開催され、南アキラ (晶)が優勝し、称号『大覇王』が授与されました。

プレイステーション2版『バーチャファイター4エボリューション』発売

国際大会『Evolution 2003』が開催されました。この大会はラスベガスで行なわれている格闘ゲームの世界最大の大会です。『バーチャファイター4エボリューション』部門でちび太(リオン)が優勝しました。

セガ公式全国大会『お手並み拝見3』が開催され、拝人 (ジャッキー)が優勝し、称号『闘魂』が授与されました。

セガ公式全国大会『お手並み拝見4』が開催され、ジン (影丸)が優勝し、称号『拳王』が授与されました。

2004年 セガ公式全国大会 『ファイナルトーナメント』が開催され、ホームステイアキラ (晶)が優勝し、称号『帝王』が授与されました。

『バーチャファイター4ファイナルチューンド』稼動開始

『バーチャファイター4』の最終形として発表されました。『バーチャファイター4エボリューション』を踏襲していますが、VF-NETを使って技を2種類から選べる技選択システムが採用されました。また、一部に壁が無いステージが追加されました。

セガ公式全国大会『格闘新世紀3』が開催され、板橋ザンギエフ (舜帝)が優勝し、称号『天帝』が授与されました。

プレイステーション2版『バーチャファイター2』発売

国際大会『Evolution 2004』が開催され、『バーチャファイター4エボリューション』部門で板橋ザンギエフ (舜帝)が優勝しました。

2006年『バーチャファイター5』稼動開始

新規追加キャラクター

アイリーン (猴拳)

エル・ブレイズ (ルチャ・リブレ)

大きな変更点

・打撃技と投げ技の相殺採用

・オフェンシブムーブの採用

オフェンシブムーブの採用で、相手の横から攻める戦法が主流になりました。また、打撃技と投げ技の相殺が採用されました。ステージが全て正方形で、壁無し、ハーフフェンス、オールフェンスの3種類でした。

セガ公式全国大会『お手並み拝見5』が開催され、ふ~ど (リオン)が優勝し、称号『天龍』が授与されました。

2007年プレイステーション3版『バーチャファイター5』発売

国際大会『Evolution 2007』が開催され、『バーチャファイター5』部門で板橋ザンギエフ (舜帝)が優勝しました。

セガ公式全国大会『格闘新世紀4』が開催され、ふ~みん (雷飛)が優勝し、称号『神龍』が授与されました。

Wii バーチャルコンソール版(ジェネシス版)『バーチャファイター2』発売

Xbox360版『バーチャファイター5ライブアリーナ』発売

2008年『バーチャファイター5R』稼動開始

新規追加キャラクター

ジャン紅條 (空手)

復帰キャラクター

鷹嵐 (相撲)

『バーチャファイター5』のマイナーチェンジ版として発表されましたが、色々なステージが採用されました。壁無し、壊れる壁、長辺がフルフェンスの長方形ステージ、フルフェンスの八角形ステージ、ハーフフェンス、フルフェンスと壁無しが入れ替わるステージ、壊れるハーフフェンス、極端に低いフェンスなど多種多様で、ステージ毎に戦略を練る必要がありました。また、打撃技と投げ技の相殺が廃止されました。鷹嵐が復帰して、『バーチャファイター3』時代に鷹嵐を使っていたプレイヤーが、また鷹嵐を使うようになりました。

セガ公式全国大会『格闘新世紀5』が開催され、とまりおん (リオン)が優勝し、称号『聖龍』が授与されました。

2010年ウィンドーズ版『バーチャファイター2』発売

『バーチャファイター5ファイナルショーダウン』稼動開始

『バーチャファイター5』の最終形が登場しましたが、大幅なシステム変更がありました。

・投げが←P+G、PG、→P+Gの3種類で、1種類しか投げ抜け出来ない

・下段投げがP+Gに統一。↙︎P+G、↓P+G、↘︎P+Gの3種類で、1種類しか投げ抜け出来ない

・VF-NETとTwitterの連動サービス追加

1レバー3ボタンで操作が複雑になったので、非常に分かりやすくした配慮から投げが全てP+Gに統一されました。1種類しか投げ抜け出来ませんが、2種類の投げを抜ける方法などのテクニックが開発されました。プレイヤーの探究心は底知れずの状態でした。

2012年プレイステーション3、Xbox360版『バーチャファイター5ファイナルショーダウン』ダウンロード配信

プレイステーション3、Xbox360版『バーチャファイター2』発売

セガ公式全国大会『格闘新世紀6』が開催され、ちび太 (リオン)が優勝し、称号『不敗神話』が授与されました。

国際大会『Evolution 2012』が開催され、『バーチャファイター5ファイナルショーダウン』部門でふ~ど (舜帝)が優勝しました。

この頃から『バーチャファイター5ファイナルショーダウン』を撤去する店が続出しました。以前から『バーチャファイター』シリーズは、5作くらいで全て表現出来るとセガの開発者が言っていた通り、続編は未だにアナウンスされていません。

2013年 『バーチャファイター』シリーズから影響を受けたコーエーテクモゲームスの格闘ゲーム、プレイステーション3版『DEAD OR ALIVE 5 Ultimate』ジャッキーサラパイが参戦。

2015年 VF-NETのネットワークサービス終了

『バーチャファイター5ファイナルショーダウン』バージョンB (ネット非対応版)稼動開始

ほとんどに店で『バーチャファイター』は見かけなくなりました。しかしまだ設置店舗があり、ゲームを続けている人も多くいます。家庭用『バーチャファイター5ファイナルショーダウン』はインターネット対戦出来て、新たなプレイヤーも設置店舗を探してプレイしている様です。設置店舗では小規模な店舗大会も行われており、多くのプレイヤーが参加している様です。

初代『バーチャファイター』が1993年に登場して、続編のアナウンスが無い状態ですが、今はe-sportsが流行っています。賞金も大きく、プロゲーマーも多く誕生しています。2023年には『バーチャファイター』30周年を迎えます。このままセガが黙っているのか、密かに新シリーズを開発しているのか、2023年が見ものです。初代『バーチャファイター』をプレイしていた人は、恐らく40代、50代になっています。『新バーチャファイター』が登場しても、プレイについていけないでしょうね。私もその一人です。社会現象を起こした『バーチャファイター2』。この現象が未だにに忘れられません。『バーチャファイター2』はいろいろなゲーム機やパソコンに移植され続けています。すごいゲームだった証拠ですね。

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